はじまり
本を書こうとしたのは十六歳のときでした。止めたのはアイデアの不足ではありません。すべてを追い続けることの難しさでした。人物、場所、年表、筋の糸、文書やノートに散らばったメモ。世界は、頭の中に置ける速さより早く大きくなりました。
私はニューロダイバージェントで、そのやりくりは、認めたくないほど早く疲れさせます。代わりに書いてくれるものが欲しかったのではありません。物語を整え、仕事のそばにいられる、静かな場所が一つ欲しかったのです。
父と一緒にStoryClioを作りました。コードを書くのは父で、何をすべきか、どんな感触であるべきかを導くのは私です。まだ形にしている途中です。目指すものは単純です。糸を失わずに、世界を築き、物語を語る一つの作業場所。